岸和田競輪のガールズＧⅠ「第3回パールカップ」（優勝賞金590万円）は19日、12Ｒで決勝戦が行われ、佐藤水菜が力の違いを見せて初出場Ｖ、ＧⅠ４Ｖを飾った。

　最終ホームで踏み出した瞬間にＶは決まった。一気に前団をとらえ、後ろにいた尾崎を寄せ付けずに力強く押し切った。

　「並走はありましたが勝負どころ以外に引く気はなかったです。自分が優勝できるように考えて走りました。最後はぞうきんのように脚を絞り切りました」

　前回のＧⅠ岐阜オールガールズクラシックでも強さを見せつけたが、今シリーズの走りは別格だった。とくに２走目の上がりタイム11秒３は男子と遜色ない。競技で世界の頂点に立ち国内では無敵。歴代最強のガールズ選手だ。

　昨年11月競輪祭女子王座戦からＧⅠ３連続Ｖ。23年にグランプリを制しているので、残るタイトルは第１回女子オールスター競輪（８月８～10日、宇都宮）のみ。グランプリスラムに王手をかけた。達成する確率は限りなく高い。「オールスターへ向けて調整してステップアップができれば」。最強女王の無敵の進撃は続く。（緒方　泰士）

　♢佐藤　水菜（さとう・みな）1998年（平10）12月7日生まれ、神奈川県出身の26歳。114期。2018年７月デビュー。自転車競技で世界選手権女子ケイリン金メダル。主な優勝は競輪祭女子王座戦（24年）、オールガールズクラシック（23、25年）、パールカップ（25年）、グランプリ（23年）。通算成績301戦219勝。１㍍63、59㌔。血液型Ａ。